栄養士なら1歩進めたいプレバイオティクスとプロバイオティクス(PHGGとミヤBM)

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Nutrition Laboratory 第58回 栄養士のための下痢の薬と漢方で紹介した論文を紹介します。


#58 栄養士ののための下痢の薬と漢方

この勉強会で紹介している論文です。

『Effects of Partially Hydrolyzed Guar Gum Intake on Human Intestinal Microflora and Its Metabolism』

臨床の現場でプロバイオティクスとして使われるのは整腸剤が多いと思います。

Nutrition Laboratoryの勉強会でも解説していますが、整腸剤といっても、それに含まれている菌が整腸剤によってことなります。

そのため、患者さんの状態や治療の進行に合わせて整腸剤は主治医の先生や薬剤師さんと検討する必要があります。

そして、プロバイオティクスに加えて我々栄養士が活躍できるのはプレバイオティクスです。

プレバイオティクスは主に食物繊維を補給することになりますが、食物繊維にもたくさん種類があるということは栄養士にとっては常識です。

代表的な食物繊維の分類としては

  • 水溶性食物繊維(Soluble Dietary Fiber: SDF)
  • 不溶性食物繊維(Insoluble Dietary Fiber: IDF)

さらに水溶性食物繊維の中でもペクチン、難消化性オリゴ糖、難消化性デキストリンなどがあります。

今回の紹介したPHGG(グアガム分解物)は水溶性の食物繊維に分類されます。

いろいろな腸内細菌がいますが、食べ物の好み(食物繊維)があるイメージでしょうか。

ミヤBMには宮入菌→酪酸菌の菌が入っています。

この宮入禁の正式名称はClostridium(Clostridioides) butyricumです。

このC. butyricumはPHGGを餌に増えることができますよというのがこの論文です。

ミヤBMとPHGGが相性が良いことはわかりました。

そこで、最後に我々栄養士が考えないといけないことはPHGGをどうやって患者さんに摂ってもらうかです。

PHGGが入っている食品や栄養補助食品、サプリメントは把握できてますか。

PHGGを摂取した際にPHGGが合わない人が訴える症状は把握できています。

たかが整腸剤、たかが食物繊維ですが勉強しないといけないことがたくさんあります。

しかし、勉強した先に待っているのは患者さんへの最適な栄養管理の提供と、

多職種から必要とされる栄養士ではないかなと思います。

そう考えると勉強するのも悪くないですね。

コメント

  1. […] […]

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