栄養士が研究をするためのハードル

栄養士が研究計画を考える必要性を感じている栄養士は多くいると思います。

現場に勤めている我々栄養士が研究するのは大変です。

まずは研究をスタートするのに大きなハードルがあります。

研究を始めるにあたっての1番の壁は・・・

何を調べたらいいのか? 何を研究したら良いのか? ではないでしょうか。

そこで、統計や抄録の書き方以前に研究を始めるにあたっての研究計画の作成方法を考えたいと思います。

栄養士が研究計画を考える

研究は新規性、希少性など新たらしいことをやらないといけないと考えがちです。

これは半分正解で半分間違いだと思っています。

“0”から生み出された研究はありません。

先人たちが築いたものの上に若干の新規性、希少性などを加えたのが研究です。

研究計画を作成する自分の頭だけで考え出したら、途中で挫折してしまうでしょう。

調べてみたいこと、興味を持ったことが出てきたら、他に同じ疑問を持つ人は世界必ずいるはずです。

つまり、初めにやらなければならないことは先行研究を調べることです。

これは論文を読むということです。

一見、遠回りな感じもしますが、論文を読んだだけで解決してしまうこともたくさんあります。

そのため、研究をするにあたって論文を読むことは非常に大切です。

また、研究が進まない原因の1 つに「ある分野」に関しての知識が不足してることも多々あります。

例えば、ICUの栄養管理のアウトカムを考えた際に人工呼吸器の離脱期間Ventiration Free Days(VFD)という指標があります。

これは集中領域でよく使用される指標ですが、これを知らないと適切なデータを取ることができなくなります。

知っている、知らないだけかでも研究の内容にだいぶ影響してきます。

今ままでずっと研究について書いてきました。

しかし、研究で得た知識は研究だけに使用するわけではなく、必ず日常業務にも使用できます。

研究している栄養士は研究だけが詳しくなっているわけではなく、栄養管理のレベルもどんどん上がっていきます。

それだけ見ても栄養士が研究をする意義は大きいと思います。

計画を立てる手順とツール

研究計画を立てる手順ですが、下記の雛形を使用します。

初めに自分の研究の大枠を掴むためにマイプロジェクトを記載します。

その後、2ページ目の詳細な研究計画を作成していきます。

その他の栄養関連のツールなどを使用したい方は下記のURLより

N.Labツール置き場(ダウンロードあり)

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